ケース4
<家族構成>ご夫婦
<プラン>リフォーム・耐震補強
<建物>一戸建て
【ご要望】
建物が老朽化しているので、耐震補強と室内のリフォームをお願いしたい
【プランニングのポイント】
・無駄のない、効率的な耐震補強を行う
・一日を通して過ごすことの多い透析室を中心とした補強
・壁を増やし、間取りが変わっても以前と同様の生活が違和感なく送れるようなリフォーム
・柱が細いため、耐震金物を収めることが難しい真壁工法(柱がむき出しの構造)への耐震補強
【こだわり】
・いかに、以前の暮らしと違和感のない生活ができるかを意識し、リフォームしました。
・純和風な建物と、モダンな雰囲気がうまく融け合うような工夫を施しました。
◇リフォーム
築40年を超える日本家屋です。時を経て、味わいを増しています。
ポーチ部分と土間に大きなタイルを張り、モダンな印象に。新しいものと古いものが魅力的に融合した雰囲気になりました。
一階の壁は四季に合わせて調湿してくれる珪藻土に。
日差しが燦々と降り注ぐ広い縁側には、純和風にあった幅の広い床材を選びました。
一見、改修箇所がわからないほどの再生がなされました。
以前から使用していた繊細な細工の欄間を再び配置して、和の良さを活かしました。
壁を塗り直し、明るい印象になった床の間。
◇建具
欄間や明かりとりの障子からは縁側からの日が柔らかく差し込みます。
古い建具が和室に風格を与えてくれます。
◇耐震補強
壁や天井の内部はこうなっています。
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構造用の合板を張った「耐震壁」に改修した状態。
構造用合板を取り付けて補強することで「耐力壁」という横から加わる力に対して抵抗力の強い壁になります。
一階の天井の中には「火打ち」を設置。
地震や強風により、建物が歪まないよう水平剛性を高めた補強を施しました。